アースキーパーズインタビュー
Earthkeepers(アースキーパーズ)として活動する著名人の
インタビューを全4回に分けて掲載していきます。

栗城さんが現在取り組んでいるプロジェクトについて教えてください
まず、目前の計画から、ですね。9月下旬に世界最高峰であるエベレストに単独・無酸素で登頂することです。成功すれば日本人初の快挙―ということになるんだそうです(笑)そして、その様子をインターネットで生中継して、皆さんに見てもらえるようにしたいと考えてるんです。
なぜ、エベレストを選んだのですか?1
技術的にはK2(8611メートル)という世界で二番目に高い山の方が難しいのですが、単独・無酸素という条件で考えると世界で一番高いエベレスト(8848メートル)の方が困難だと思ったからです。それに、「世界で一番!」って言うのはやっぱり違うと思うんですよ。どうしても行ってみたいって・・・やっぱり。

栗城さんはこれまでに『単独・無酸素』登頂で世界6大陸の最高峰を制覇してきたわけですが『単独・無酸素』にこだわるわけは?
そうですね・・・山を100%感じられるから、かな。まず、無酸素っていうことは・・・いろんな意見はあるけど、酸素ボンベを使うってことは自然じゃないって言う感じがするんですよ。自然には不可能なことがあっていいと思うんです、ぼくは。それを認めたうえで、不可能と思われてきたことを可能にしてきたのが人類の歴史だと思うんです。だから酸素ボンベを使わずに登れば山を100%感じられるし、人間が持っている可能性を証明できるんじゃないかと・・・」
「単独、というチャレンジも同じことで、グループというか複数で登ると安心するんですよね、不安とか恐怖とかネガティヴな要素を半減できるんです。その一方、単独だと作業も分担できないし、一人で運べる荷物の量も限られるから装備面でも甘えられないわけです。僕は不安や恐怖も自然に挑戦することの一部だと思っているから、自然を100%感じたいと思うと・・・単独しか思いつかないんです。
なるほど。では、登山なんかしたことない!っていう人にわかるように無酸素でエベレストに登る難しさを教えてください
はい、エベレストに限らず他の山にも言えることですが、標高7500メートルから上は『デスゾーン』と言われ、普通、人間が生きていられない酸素濃度なんです。大体、普段我々が暮らす場所の三分の一程度しかないんです、酸素が。その酸素濃度だと物を持ち上げるにしても3倍の重さに感じるし、思考力も鈍ってきます。これは、僕だけかもしれないけど、日記をつけていてもひらがなばかりになってしまったし、すべてに無気力になってきますね」・「だから、エベレストに単独・無酸素で登ろうとするとスピードが必要になるんです。何しろ寝ることもできないし・・・特に8600メートル以上になると無酸素だと数時間しかいられないので、ホント、スピードが大事ですね。何しろ、登るだけじゃなくて降りてこなければならないんですから(笑)。
栗城さんがこれまでの登山で一番危険だと思ったことは何ですか?
ダウラギリ(8167メートル)、という山がヒマラヤにあるんですが下山中に滑落しちゃったんですよ、100メートルくらい。もう、全然止まらなくて。下を見ると先は断崖絶壁、もう駄目なのかな?という思いも頭をよぎりました。
あと100メートルくらいでその断崖絶壁!というときに身体に何かが巻きついて止まったんです。それはタルチョという現地の人々が山に掲げる旗・・・小さな旗を幾つか1.5メートルくらいのロープに結びつけたものなんですが、それに引っかかったんですね。
ヒマラヤの山で1.5メートルのロープって・・・登山道があるわけじゃないし、登山者はどこで足を踏み外すかわからないわけだから、偶然というか奇跡ですね
うーん、山の神様は女性の神様だっていいますから・・・下界の女性にはモテないけど、山の神様には好かれているみたいです。その時も、神様がいると感じて思わず手を合せました。

栗城さんが登山を始められたきっかけは何ですか?
えーと、その、実は・・・昔付き合っていた女性が本格的な登山をやっていたんです。それで、好きになった人が夢中になっている登山に興味が沸いてきて・・・ま、その彼女にはフラれちゃったんですけどね(笑)でも、それまでの自分は目標を持って自分で限界に挑戦して、っていうことをやってこなかったんです。でも、山なら自分が頑張れるって知ったから・・・もう止められないですね。
登山にこだわりを持つ栗城さんですが、使用する道具などにもこだわりがありますか?
そうですね、言葉にするのは難しいけど・・・しっくりくるもの、を選びます。アイゼンとかカラビナとか専門的なツールでもそうですし、日常で着るウェアとか靴とかも同じです。あっ!そう軽さも大事かな、僕にとっては。
あと、自然なものが好きみたいです。最近、流行ってますよね?汗をかいても体を冷やさないで温めてくれる化学加工したヤツとか。それよりも綿とかウールとかの自然な素材の方が好きですね。
ティンバーランドさんのシャツや靴下が自然素材の綿やウールを使った製品が多いのも好感をもった理由のひとつですね。
栗城さんが考える「人と自然環境との関わり」とは?
現在の活動も、自分の活動を通して多くの人が自然環境について関心を持って欲しい、という思いもあってやってますから・・・まず、自分の登山ではゴミを出さないように心掛けています。そこからかなぁ・・・あと、自然に対しての畏敬の念を持つ意味でも、かけがえの無いものであることを知る意味でも、自然を感じられる場所に出かけてみることも必要なんじゃないかと思います。
例えば、自分が肌で感じたことなんですが、ヒマラヤが暖かくなっている気がします。氷河の溶けるスピードが速くなっているように感じますね。こういうことって、地球規模のことだから、国とか政府とかが取り組むことも大事だけど、もっと身近なところ、個人レベルで環境問題について考えていくことが必要だと思います。
ティンバーランドは数年前からEarthkeepers(アースキーパーズ)をスタートさせ、現在も世界中で様々な活動を行っているのですが・・・
個人レベルで環境について考え、行動することは絶対に必要なことだと思います。僕たちの身の回りの環境を守ることから始めないと・・・今回、僕はエベレストからインターネットで生中継をしますが、その中で僕たちが環境にダメージを与えた結果、それが回りまわってヒマラヤにどんな影響を及ぼしたか・・・そんな実情も、見ることができるかもしれません。

今回『アースキーパーズになろう!!』キャンペーンを通して、より多くの方にティンバーランドの活動を知っていただき、一緒に自然環境を守っていきたいと考えています
僕のチャレンジを見て、何かを感じてもらうことができたら、その人もきっとEarth keepers(アースキーパーズ)への第一歩を踏み出したことになると思います。ホームページなどでその様子を随時、動画でも報告する予定なので、是非チェックしてください。
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